W-asiのアメプロおぼえがき

AEWのせいで15年ぶりにアメプロ沼落ちしたオタクのブログです

ALLOUTとオレンジジュースと電流爆破デスマッチ

私にとってAEW沼落ち後初のPPV、ALLOUTはマットの事故ばかりが話題になってしまい地獄の1週間を過ごしたわけだが、マットのDynamiteでの発言でそれなりに安心したので「これで心おきなくALLOUTに課金できるわ~」とFITE TVのPPV購入画面まで進んだところ、クーポンを使いますかボタンが出てこない。お~おかしいな~確かに残高あるんだけどな~とFITE TVのFAQを検索してみたところ、AEWのPPVでクーポンが使えるのはFULL GEARという別のPPVだけだった。ちょっと待ってDouble or Nothingもクーポン使えないの…?こんなことならご新規さんキャッシュバックキャンペーン期間中に課金しておくんだった…そんなわけで素直にチャリンと20ドル課金しました。なお私の招待コードは 4vy27lk です。あとFYTER FESTがPPV扱いじゃないのはちょっと正気の沙汰じゃねえなと思いました。3時間41分…

前置きが長い。

ともかく20ドルチャリンして見たALLOUT。まさかマットvsゲバラ戦が開始2分程度で事故るとは思わなかった。いくらなんでも早すぎるわ!いきなり遺恨のフィニッシュムーブで始まる試合があるか!本来の予定ではじっくり20分ぐらいやる試合だったんだろうが、マットの怪我が怪我なので超高速で終わってしまった。マットの後ろについてくるオーブリーさんとスタッフが終始真顔だったのが印象的であった。

2試合あったバトルロイヤル戦は数が多すぎて選手の個性が目立たなかったのが残念。一番輝いてたのは頭陀袋(たぶん蛇が入ってる)をワサワサさせながら何もしなかったジェイク・ロバーツだった。何しにきたんだあんた。

 ブリット・ベイカーvsビッグ・スウォールはなんで歯医者で戦ってるのか見てたときはわからなかったけど、ブリットって本業が歯医者なんですね。あの歳で病院持ってるのすごいな。試合はしょうもなかったが。志田さんの試合は普通によかったです。

 

特に面白かったのはラスト2試合、ジェリコvsキャシディのミモザ・メイヘム・マッチとモクスリーvsMJFのヘビー級王座戦。ここだけでも20ドル払う価値がある。もうMJFのことは書いちゃった(本当はこの記事を先に投稿する予定だったんですけど)ので、ミモザ・メイヘム・マッチのことだけ書きます。

 ミモザ・メイヘム・マッチ。なんだか名前はカッコイイが、一体どういう試合かというと、リングの両脇にオレンジジュース(に見える色のついた水?)がなみなみと注がれた五右衛門風呂みたいなでかい桶が置いてあって、そこに落ちたら負け、というものである。なんでオレンジジュースかというと、対戦相手がオレンジ・キャシディだからという一発ネタ。しょうもないな??

しかしこのバカバカしい設定の試合が意外に面白かった。プロレスなのに寄り切りの概念が付与されており、落とすか落とされるかギリギリの攻防が繰り広げられていたのだ。


でもこういう試合だと超軽量級のオレンジさんが損するね…ピュッて飛んだら落ちちゃうじゃん… まあ最後は言い出しっぺのジェリコがドボンと落ちてド派手な水しぶきを上げてたわけですけど。

とはいえ「落ちたほうがオイシイ」試合であることは間違いなく、ドボンしたジェリコはコラ素材と化しSNSを駆けめぐっていた。ここまで計算してセッティングしたとしたら大したものである。

ジェリコお手製のミモザ・メイヘム・マッチのイメージスケッチ。実現させたスタッフに感服である。ミック・フォーリーは呆れていたが。

そして後日、ジェリコは芸能ニュースサイト『デジタルスパイ』のインタビューでミモザ・メイヘム・マッチの元ネタについて答えている。それはジェリコのプロレス人生と深く結びつくものであった。

www.digitalspy.com

「この試合にピッタリなのはラストマン・スタンディングでもハシゴでもデスマッチでもねえ。ここまでのストーリーでは俺たちインナーサークルがオレンジの野郎からオレンジジュースの爆弾を食らって、そして俺がシャンパンで反撃した。さあ、オレンジジュースとシャンパンを混ぜたら何ができる?ミモザ(カクテル)だろ?そして俺は思い出したのさ… 爆発する有刺鉄線を避けながら戦う、FMWの電流爆破デスマッチをな!そいつをロイヤルランブルや棺桶マッチと合体させてミモザ・メイヘム・マッチの出来上がりってわけだ」(Google翻訳を使った雑な訳)

ここでまさかの大仁田厚ジェリコはかつて大仁田率いるFMWにいたので電流爆破デスマッチを知っていて当然なのだが…でも大仁田は避けるどころか自分から有刺鉄線に突っ込んでたぞ。しかしオレンジジュースの風呂に落とす馬鹿げた試合の元ネタが血みどろと火花の電流爆破デスマッチだと誰が見抜けようか。ミモザ・メイヘム・マッチはジェリコの青春時代と現代を繋ぐものだったのだ。プロレスは人生の縮図とはよくいったものである。

ちなみになんでジェリコシャンパンかというと、ジェリコは自分でシャンパンをプロデュースしている。YOSHIKIワインの影響かな…

惜しむらくはこのミモザ・メイヘム・マッチに二度目がなさそうなことと、ALLOUT自体がマットの事故で霞んでしまったことである。FULL GEARも期待してます。