AEWとプレゼン資料と地獄絵図
本当はAEWに沼落ちした話を最初にやりたかったのだけど、その前にベノさんの話をしないとAEW沼までの経緯が書けないので1本目が湿っぽい話になってしまいました。今回からはノーテンキにいきます。
さて、ベノワの息子デビッドくん情報からAEWを知ったは私は、かつてWWEにいたスター選手のクリス・ジェリコと、あんまスターというほどでもないがハードコア馬鹿兄弟ハーディー・ボーイズの兄のほうマット・ハーディーがAEWに所属しているという理由からYouTubeで動画を見始め、豪速球で沼に落ち、次の日には格闘技配信アプリのFITE TVの会員になっていた。気づくと3日間で10本ほどDynamite(毎週やってるAEWの番組)を見ていた。寝ろよ。
我が家はかつては家族でWWEを見ていた(茶の間のTVでしかCATVが映らないため家族で見るしかない)ので母もある程度プロレスに理解があり、ついでに昔はHHHのファンだった。ので母にも一応AEWを見せてみた。めちゃくちゃ笑っていた。あとバットを持った丸太みたいな腹のおっさんがクリス・ジェリコであると私が言うまで理解できていなかった。昔はスマートな長い足でウォール・オブ・ジェリコという名のただの逆エビ固めで活躍していた若者も、今では50近いおっさんである。一方でマットはほとんど見た目が変わってないのだが…
そして、コレは布教せねばならぬと確信した私は、沼落ち4日目にしてプレゼン資料をTwitterに載せることにした。それがこちらである。
AEWプレゼン資料ちょっと直した。本日PPVです。私見るのもうちょっと後だけど…(クーポンが…)#AEWDynamite pic.twitter.com/psXrej9nMl
— W-asi (@pilotworks) 2020年9月5日
直した、と書いてあるのはこれの前にもう1枚上げてあり、こちらは一部修正しレフェリーのオーブリーさんを追加したバージョンである。そしてこれを、AEW在籍レスラーであるさくらえみさん(現在はコロナの都合か日本にいらっしゃるようである。なおAEWは他団体との掛け持ちが認可されている)がRTしてくださり、そこから現AEW女子王座ホルダーの志田光さんにまで引用RTしていただき、世界中のAEWオタクの皆さんからお褒めの言葉を頂いた。ありがとうございます。ところで皆さんお気づきだろうか。プレゼン資料を見てるのはみんなAEWのオタクばかりで布教になっていないのだ!わはは。なお数日後にはオーブリーさんにもバレた。
そしてTwitterに書いた通り、この絵を上げた日はAEWのPPV(課金式特番)ALLOUTの放送日だった。私はケチなので登録時にもらったクーポンが使えるようになる1週間後に見るつもりだったのだが、とりあえず結果だけでも見るべかとTwitterを検索したらとんでもないことになっていた。
マット・ハーディーが高所からのバンプに失敗して後頭部を強打し、レフェリーが一旦試合無効にしたものの根性で試合を続行してしまい最後には医者に運ばれ大騒ぎになっていたのである。
LIVE on #AEWDynamite this Wednesday, from Daily’s Place in Jacksonville..
— MATT HARDY (@MATTHARDYBRAND) 2020年9月8日
I SPEAK. pic.twitter.com/E52ewNaeAd
日本だったら「大変だったねえ、痛みに耐えてよくがんばった!」みたいになるかもしれないが、先に書いたクリス・ベノワの無理心中の理由が実は「重度の脳震盪による脳障害の末路」であることはアメリカのプロレスオタクの間では周知の事実であり、結果、マットの名前は12時間ほどアメリカのTwitterのトレンドに居座ることになった。ブチ切れたマットの嫁さんは、なだめようとするファンにまで当たり散らすし、ハードコアの伝説ミック・フォーリーは「あいつだってもう若くねえんだ」とか言い出すし(ミックはハードコアしすぎて30代で引退している)アンチAEWのWWEオタクはここぞとばかりにAEWを叩き出した。AEW沼落ち4日目で地獄絵図である。ぴえん。
マットの事故はあったもののALLOUTはつつがなく進行し(故にオーエン・ハートの死亡事故を連想したファンも少なくないようであった)番組終了後に団体オーナーからマットの精密検査の結果がオールクリアだった(放送からはカットされていたが、マットは簡易脳震盪テストをクリアした上で試合を続行していたらしい)と公表されてもオタクの怒りは静まらなかった。対戦相手のサミー・ゲバラを燃やせというタグまで生まれた。うん、まあゲバラも悪いよ…私もマットが心配すぎてしばらくAEWが見れなかった(注:たかだか3日の間である)
結局この騒動は水曜日(現地時間)のDynamiteでマット自らが謝罪とAEW残留と王座挑戦の意志、そして大事を取って療養することを発表するまで続いた。とりあえず一安心である。ゆっくり休んでくれ~
From #AEWDynamite - I speak from the heart about my health & family.
— MATT HARDY (@MATTHARDYBRAND) 2020年9月10日
Watch the entire interview on the @tntdrama app! @AEWonTNT @AEWrestling pic.twitter.com/gEpXAoaTy6
以上、私がAEW沼落ち1週間で見た地獄の話でした。全然ノーテンキじゃねえな???